森田療法と引き寄せ ④
前回の続きです。
某氏の脳科学を取り入れた成功成幸セミナーに行った時のことです。
こちらは1日のみのセミナーに参加して、半年だかで数十万のメインのセミナーには例によって占いの結果が悪かったので行かなかったのですが、
ここで、
「いい本を何度も繰り返し読みなさい」
と教えられました。
いい本といってもセミナー主催者に薦められるのは自己啓発本なんですけどね。
これを聞いて、ペンギンは「なるほど、たしかにそのとおりだ」と思い、これ以降、薦められたりレビューの評価の高い自己啓発本などを繰り返し読むようになりました。
しかし、そもそも本に書いてある引き寄せ自体が、森田療法が教えるところの「感情をコントロールしようとすること」であり、それは「天気を意志の力で変えようとするような無理なこと」なので、上手くいかないのではないでしょうか。
感情はコントロール出来ないのに、無理矢理「頭から悪いイメージを排除していいイメージだけを残そう」としてるわけですからね。
真剣に取り組めば組むほど、本を何度も読んだり、無理矢理イメージしようとすればするほど、敗北感、失敗感は大きくなるので、ドツボに嵌っていき、おまけに現実世界での結果も出ないので、ますます悪い方向に進んでいくのだと思います。
そうすると、(参加者が結果を出していると言っている)セミナー主催者に頼りたくなってしまいます。
いいイメージだけを頭に浮かべることが出来ず、結果が出ないところまで、セミナー主催者や本の執筆者は織り込み済みかもしれませんね。
というより、ドツボに嵌ったり、実生活がうまく行かなくなったり、お金に困れば困るほど、セミナー主催者側はお金を取りやすくなるのかもしれません。
心理学に裏付けられたマニュアルのようなものがあるのだと思います。
自分の場合でも、頭の片隅では「何か変だな」という違和感を持ちながら、「ここの塾で学んだ人たちはみんな成功している」とか、「セミナー主催者はすごい人だ」といった言葉に惑わされて結局従っていったというか。
後で振り返ってみると、セミナー主催者のあの言葉はマインドコントロールの一環だったんだな、と思い当たることがいくつかあります(それも複数人)。
自己啓発、引き寄せって、けっこう大きなビジネスかもしれませんね。
1人あたりの支払う金額はかなりのものになるため、相当いいビジネスモデルかもしれません。
一部のスピリチュアルも似たようなものかもしれませんが。
たまたま昔読んだ「森田式精神健康法」を思いだし、引き寄せと言っていることがまったく違うと思い出したのですが、ペンギンがこの本に書いてあることを信じずに、引き寄せ本や自己啓発セミナーの主催者を信じてしまったのは、やはりマインドコントロール的な手法に騙されてしまったのだと思います。
過去に成功法則について村野大衡先生ではなく、犬飼ターボさんを信じてしまったのも、同じようなケースだったのかもしれません。
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